望郷の花  60.6×50.0 1984 

  ひまわりはロシア人たちが住む小さな家庭菜園に、必ずと言ってよいほど植えられ、南をむいて咲いていた。ひまわりの種は彼らの貴重な栄養源でもあった。口の中で巧みに種の皮をはき出しては実を食べていた。われわれにとって、南をむいて咲く大輪の花は望郷の花であった。 ひまわりは吾よりも高く柵よりも低し