日満パルプ社宅の銃殺
18×24cm
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敦化に収容されてまもなく、近くにある大きなパルプ工場の解体と、それを貨車に積込む作業が課せられた。積込まれた資材はソ連に運ぶのであろう。われわれは工場の社宅で、数人の日本人が足を縛られて殺されているのを見た。おそらく同僚の日本人に殺してもらったのだろう。榛葉英治氏著『夕日に立つ』を読んで、われわれが働かされていたのは、日満パルプ工場ということが判った。ソ連兵が夜ごと社宅の女性を犯しに来たために、ついに対策つき、工場の留守役が彼女らの願いを入れて、射殺したと事実を知った。