重戦車の群れ 18×24cm   

  鉄塊のような巨体を並べたT34戦車群は、われわれに有無を言わせず武装解除を迫っているようだった。重油の臭いが強烈に鼻につき、T34に群がるソ連軍歩兵の逞しさは、われわれの想像をはるかに越えていた。街道に横倒しになって、惨めな残骸を晒していた日本軍戦車と比べ、なんていう違いなのだ。歩兵のあの身軽さはどうだ。36ミリの速射砲では、まさに「蛙の顔に小便」とはこのことであろう。粗製濫造爆雷を抱いて戦車の中に飛び込むなどは、自殺行為以外のなにものでもなかったのだ。